大多数の人は、目に見えるものしか信じていません。
目に見えないものの話しをすると、すぐにオカルトという枠で囲ってしまいます。
もちろん、オカルトの殆どは作り話だとは思います。
しかしオカルトの中には真実も含まれており、真剣にそのことと向き合っている人たちもいます。
(真実を覆い隠すために意図的に多量のFakeを流している場合もあり、真実をオカルトと同一視させて笑い者にしたりしています。)

前回、僕は不可思議な女の子たちのことを書きましたが、僕が子供の頃に体験した不可思議なことはこれだけではなく山のようにあります。
子供の頃だけではなく、大人になってからも不可思議体験はずっと続いています。
そのことに対して僕は真剣に向き合い、このブログで事細かにすべて書き記してきました。
そこに、一切の偽りはありません。

そして辿り着いた結論は、この世界は3次元物質世界だけが存在しているのはでなく、多次元宇宙なのだということです。
量子物理学によれば、11次元あるそうです。
しかし実際は、もっともっと存在していると思われます。

要するに僕らは3次元世界に閉じ込められている訳ですが、このまま僕らを3次元世界に閉じ込めておこうとする勢力と、僕らをこの3次元世界から解放し自由にさせようとする勢力の争いが起きているということです。
僕らを閉じ込めておこうとする勢力のことを、僕は「闇の勢力」と書き記してきました。
(このことも世間では、陰謀論という枠で囲って笑い者にしていますが・・・)
そして、その「闇の勢力」がこの3次元世界の殆どを支配しているといっても過言ではありません。
その「闇の勢力」に対して、「神の勢力」はまさしく「神一厘」の状態といえます。
おらそく、1%にも満たないと思われます。

しかし、この3次元世界の向こうに、別の次元が幾つも存在しているということを忘れてはなりません。
そして、その別の次元から我々人間たちを絶えず傍観している者たちがいるということです。
その傍観者たちとは、いったい何者なのか?
それは5次元以上の高い波動を放つ、我々とは比べ物にならないほどの成熟した精神の持ち主なのでしょうか?
はたまた4次元世界の低い波動を放ちながら我々を監視し、肉体に憑衣したりテレパシーを使って人間を悪しき方向へと誘導する悪魔なのでしょうか?
そしてこの世界は、本当にこの2つの勢力の争いの場なのでしょうか?
2017110706
ここの所、洋楽(ポップス)の動画ばかりをブログを載せていたので、一気にクラシック音楽への憧れが強くなりました。
ずっと音楽から離れていたので(意図的に)、長年聴き続けてきたポップスやクラシックが新鮮に感じられて、時々心の震えが止まらなくなってしまう。
この間、Eテレでワーグナーの『ニーベルングの指輪』ワルキューレ第一幕がやっていて、それを聴いてからというもの、また一気にワーグナー熱が自分の中に沸き上がってきました。

しかし、今は時代が変わりました。
昔だったらすぐにレコード店へ直行していましたが、今はYouTubeで探せば簡単に無料で聴けてしまう。
いい時代になったんだかどうだか・・・
苦労しない分、有り難みも少なくなったような・・・

ワーグナーを聴いた後に、なぜか無性に聴きたくなってきたのがシベリウスです。
シベリウスはワーグナーに影響されていますから、似ているいえば似ていますが、中身はまるっきり違うと思います。
それは、モチーフにした神話が違うからです。
ワーグナーはオペラ『ニーベルングの指輪』を「北欧神話」、特に英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」をモチーフにして作りましたが、シベリウスは主に「フィンランド神話」をモチーフにして交響曲や交響詩などを作りました。
「フィンランド神話」は「北欧神話」とは接点がなく、まったく別系統のものです。
フィンランド人は、「北欧神話」を伝えたゲルマン人とは人種も言語も異なる「バルト・フィン語族」です。
因みにゲルマン人は、自分たちより古い時代から住むフィンランド人を「呪術を使う北の人々=ラップ人」として恐れていたそうです。
(中国大陸の人々が、呪術や鬼道を使う邪馬台国の卑弥呼を恐れていたのと似ています。)

前述したように、シベリウスは「フィンランド神話」(19世紀にエリアス・リョンロートが編纂した「カレワラ」は、随分改竄を加えているようですが・・・)をモチーフにして数々の曲を作っていますが、しかし初期の作品、交響詩『エン・サガ』Op.9だけは、実はどうやら「北欧神話」を題材としているようです。
「サガ」とは古アイスランド語のsegja(「言う」を意味する動詞)から派生した言葉で、「語られたもの、語り物、物語」を意味しています。
「エン」は「ある」とか「ひとつの」という意味なので、「エン・サガ」とは「ある伝説」という意味になり、これはフィン語ではありません。

つまり、シベリウスは間違いなくワーグナーを意識して、この「エン・サガ」を作曲しているということになります。
シベリウスは本当はオペラ作曲家になりたかったのですが、ある日聴いたワーグナーのオペラに衝撃を受けて、自分はオベラの作曲は向いていないかもしれないと思い悩んだそうです。
そしてその頃に書かれたのが、この「エン・サガ」です。

「エン・サガ」を聴いてみると、悲劇の英雄伝のような感じがしてきます。
しかし、後にこの伝説の英雄は誰なのかと人から問われても、シベリウスは「エン・サガの解釈だけは、どうにも私の性分に合わないのです。」と述べて何も語ろうとしなかったそうです。
けれども、当然ワーグナーを意識していた頃の作品なので、その英雄がワーグナーの『ニーベルングの指輪』に登場するジ-クフリ-ト、または「北欧神話」の伝説的英雄(「ヴォルスンガ・サガ」のシグルズ「ニーベルンゲンの歌」の主人公ジーフリト)であることは想像に難くないです。
2017110707
ここから、また僕の不可思議体験記に急転換します・・・すみません。
僕は「フィンランド神話」に異常なほどの親近感を覚えます。
フィン族は精霊信仰、つまりアニミズム的な原始宗教をずっと守り続けてきた民族です。

夢の中で、僕はある道の脇に丸い大きな石を見ました。
その石には沢山の花が飾られてあって、そこから精霊のようなものを感じました。
僕の家から自転車で10分程度の所に実際にある道なのですが、夢に出てきたその場所は現実とはちょっと違っていて、北欧のような色とりどりの家が建ち並ぶ綺麗な街でした。
僕が実際にその道に行ってみると、そこにとても信心深いクリスチャンが住んでいました。
彼女の信仰によって、そこの土地全体が清められていることを知りました。
因みに僕はクリスチャンでも何でもなく無宗教ですが、信仰によって実際にこの世界が清められているということを目の当たりにした瞬間でした。
彼女はカトリックでしたが、原始キリスト教=アニミズムという僕の長年に渡る推理を動かぬものにした決定的瞬間でした。(もちろん自分の中でだけですが・・・)

恐い夢も見ました。
おそらく北欧の悪霊です。
両親と子供2人の4人家族の悪霊で、4人とも顔全体がただれていて目も口も鼻も無くなってしまっていてノッペラボウのようでした。
一番下の5〜6才ぐらいの男の子だけは大きな口を持っていて、耳のあたりまで裂けていました。
彼らは普段は針葉樹の上で暮らしていますが、時々木から下りてきて人間に悪さをします。
彼らは間違いなく、北欧に存在する悪霊です。
この世は精霊と悪霊の争いの場でもあるのです。

(これは「フィンランド神話」ではなく「北欧神話」の方の話しですが、以前にワーグナーによる「輪廻転生」表現をめぐって〜未来永劫に一体となって、そして愛に包まれてという記事を書いていた時に、ブリュンヒルデの霊が降りてきたことがありました。ブリュンヒルデの伝説は作り話ではなく実話なのだということを、その時に知りました。古代の神話の多くは、実際にあったことが書かれている可能性が高いです。僕の中ではもう、学校で習った歴史よりも信憑性が高いです。)


さて、僕は晴れた日には水元公園までサイクリングをするのですが、なぜここまで水元公園に執着してしまうのかが最近わかってきました。(このブログに載せている写真の殆どは、水元公園とみさと公園で撮ったものです。)
水元公園の景色が、フィンランドの景色にとても良く似ているのです。
僕は、なぜか懐かしさを感じてしまう。
フィンランドに行ったことは一度もないのに・・・
僕の前世は、フィン族だったのかもしれません。

そういえば、そもそも日本人とフィンランド人は肌の色や髪の毛の色や目の色も違いますが、言葉や文化は非常に近いものがあるとよくいわれます。
日本人とフィンランド人は、魂的にも近いものがあるのかもしれません。
シベリウスの音楽を聴いていて、どことなく日本の民謡に近いものを感じたりします。(特に「エン・サガ」を聴くとそう感じます。)
それから日本とフィンランドは距離的には遠いですが、どちらも大国ロシアを相手に戦争をした歴史があります。
日本は日露戦争と太平洋戦争終戦と同時に北方四島を奪われたという歴史がありますが、フィンランドにはもっと酷い歴史があります。

フィンランドは大昔、それこそ旧石器時代の頃は氷河に覆われていました。
氷河が消えた後、まだ陸続きだったイギリスからノルウェー沿岸を経てフィンランド北部まで移動した民族、または東欧から移動した民族がフィン族になったのだといわれています。
12世紀に隣国のスウェーデン王国に侵入され、その約600年後にスウェーデンは1808~1809年の戦争でロシアに敗北。
フィンランドを併合したロシアは比較的緩やかな統治をしていましたが、アレクサンドル3世(1881〜1894)やニコライ2世(1894〜1917)の治世になって、ロシア民族主義が台頭し、フィンランドをロシア化しようとする試みが行われ、フィンランド人はこれに対抗して愛国独立運動が高まります。
そしてロシアで革命が起こり、その混乱のさなかの1917年12月6日にフィンランドは独立を宣言をします。
しかし第二次大戦中に旧ソ連と二度にわたる戦争をして東部のカレリア地方を奪われた上に、敗戦国として多額の賠償を課せられました。

長い間他国に占領され続けてきて、独立してもまたすぐ敗戦して領土を奪われ、フィンランド人は自信をなくし疲弊しきっていました。
ロシアによる併合後にリョンロートによって収集・編纂された伝承叙事詩「カレワラ」の出版によって、フィンランド人の民族意識は高揚していきました。
そして、その「カレワラ」をモチーフとしたシベリウスの数々の音楽によって、一気に熱を帯びていきます。
シベリウスは政治家にもなり、ロシアの圧政に対して音楽という精神的な側面からだけではなく、政治的な面からも対抗していきました。
シベリウスが作曲した『フィンランディア』は、フィンランド国歌になりました。
シベリウスは、今でもフィンランドの国民的英雄です。
2017110702
YouTubeで色々な演奏家の「エン・サガ」を聴きましたが、アシュケナージの指揮が一番いいと思ったので引っ張ってきます。
だけど、動画のバックの絵が完全に「カレワラ」の絵なので、「エン・サガ」だけは「北欧神話」をモチーフにしているというこのブログの主旨と違ってきてしまいます。
おそらくこの動画を作成した人は、英雄とは「カレワラ」に登場してくるワイナミョイネンやレンミンカイネンのことだと考えているのでしょう。
実際、そのことについてシベリウスは何も語らなかった訳ですから、間違いではありません。
どちらにしても動画にはアニミズム的なものがすごく感じれて、とても好きな動画なので、ブログに載せます。↓



「エン・サガ」の楽曲解説をされているHPを見つけたので、もっと曲について詳しく知りたい方は立ち寄ってみてください。↓
http://www.chibaphil.jp/archive/program-document/ensaga-commentary

「北欧神話」はシベリウスが「エン・サガは、どうにも私の性分に合わない」と言ったように、「フィンランド神話」とは対照的な神話です。
その神話や宗教が悪魔崇拝に繋がっているのかどうかは、生贄の儀式があるかどうかをみれば一目瞭然で、「北欧神話」にはどうやらそれがあったようです。
知識を得るためユグドラシルの樹で首を吊ったという逸話からか、オーディンは首吊りによる死と結びつけて考えられていた。こうしてオーディンさながら首吊りで神に捧げられたと思われる古代の犠牲者は窒息死した後に遺棄されたが、ユトランド半島のボグでは酸性の水と堆積物により完全な状態で保存された。近代になって見つかったこれらの遺体が人間が生贄とされた事実の考古学的な裏付けとなっており、この一例がトーロン人である。しかし、これらの絞首が行なわれた理由を明確に説明した記録は存在しない。
日本には流石に人間の生贄はないと思いますが、諏訪大社には聖書のイサク奉献伝承の祭りが残っています。
他にも蛙狩神事は今現在も行われていますし、御頭祭や御柱祭も一種の生贄です。
御柱祭の柱は逆さに立てますし、実は昔は人柱だったともいわれています。

北欧神話がギリシャ神話、そしてユダヤ教やカトリックに繋がっていったといっても過言ではないと思います。
ユダヤ教のヤハウェは荒ぶる神で、人間が罪を犯したと言ってはいったい何人の人間を殺してきたことか?
これが「闇の勢力」の正体です。

対照的なのが、「フィンランド神話」です。
前述したように、フィン族は精霊信仰、つまりアニミズム的な原始宗教をずっと守り続けてきた民族です。
北欧神話よりも更に古い神話です。
もちろん、リョンロートによって編纂されたのは19世紀に入ってからですが・・・

注目すべきは、鳥が重要な要素になっているということです。
「カレワラ」では世界がどのように創造されたかといえば、母なる大気の乙女イルマタルが、波にゆすられ、風に愛撫されて海に落ちてしまいます。
海の母として妊娠したまま長い年月を波間に彷徨いますが、ある時一羽の鳥が彼女の膝の上に巣を作り卵を産みます。
鳥が卵を温めるのがあまりに熱かったので、イルマタルは身じろぎし、卵は海に落ちて割れてしまいます。
その卵のカケラから始まったのが、この世界。
そういえば、シベリウスの名曲「トゥオネラの白鳥」や「鶴のいる情景」を思い出します。

鳥といえば、日本にも烏天狗がいます。
ヤタガラスもいます。
古代エジプトの壁画には、鳥頭人間が沢山掘られています。
エジプトの壁画に描かれている鳥は、プレアデスのシンボルだと以前記事に書いたことがあります。
日本は古代よりプレアデスやリラ、オリオンなどと深い繋がりがあるのですが、ひょっとしたらフィンランドもプレアデスと繋がりがあるのかもしれません。
そのことと、どことなく言葉や文化が似ているというのも関係があるのかもしれません。

その昔、この3次元世界と異次元世界はとても接近していました。
しかし現在この3次元世界は、別次元から完全に切り離されてしまっていて、物質(目に見えるもの)が強調されている時代なのだと思います。
ひとりひとりが古代人が仕掛けた謎掛けを解きながら、切り離されてしまった別次元の存在を再び取り戻していかなければならないのだと思うのです。
2017110704

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