とある和室のコタツに僕は座っていて、僕の右側には男性と女性の2人がいて、奥にいる男性は普通に座っていましたが、手前の女性は横になっていて、なぜか動くことができないようでした。
僕の左側にも1人座っていて、その人は昨年他界した僕の父だとすぐにわかりました。

僕の正面には、棚の上に一匹の大きな犬みたいな動物がいて、丸くなって寝ていました。
その動物はやせ細り、どうやら病気に罹っているようでした。
右側の男性がその動物をそっと撫でると、動物はすっと立ち上がりました。
父も真似して撫でると、その動物は逃げ出そうとしました。
すると、すぐに右側の男性がちょっと立ち上がりながら、動物を抱きかかえて諭すように撫でて、動物をまた棚の上に座らせました。

それを見ていた僕は、思わず「その子、病気かもしれないよ。気をつけないとうつっちゃうよ。」と言いました。
すると、横になっていた女性が笑いました。
この女性は、アコさんかもしれないと思いました。
動けないでいるのは、地獄から出てきたばかりで、まだ完全に魂が癒えていないからかもしれません。
そして、動物を撫でている男性は、どうやらけんさんのようでした。
動物好きなけんさんだったから、ひょっとしたら弱っていた動物を放っておけなかったのかもしれません。

その動物を、みんなで動物病院へ連れて行くことにしました。
動物病院は、普通の病院と変わりないくらい大きな建物でした。
僕はひとり病院の待合室で待っていると、黒縁のメガネを掛けていて丸い顔をした太った獣医さんが、「あのお猿さん・・・あのお猿さんスゴイ!」などと独り言を言いながら笑顔で近づいてきました。
「今、この病院にはハーバード大から〇〇さんというスゴい名医が来ていて、その人に診てもらうことになりました。」と言いながら、僕に何枚かの書類を見せました。
お猿さん・・・犬じゃなかったの?
それに名医???

その夢は、これで終わりでした。
夢の続きがあったのですが、忘れました。
僕はこの猿だか犬だかわからない動物に、実は心当たりがあります。

この夢を見る前の夜に、僕はいつものようにガヤトリーマントラ(1マラ)を唱えました。
この時に、僕の体の中に何かの霊が入ってきているのを感じていました。
悪霊かと思い、必死で追い払おうとしましたが、追い払おうとすればするほど体中に電気が走り、霊は激しく抵抗しました。
僕は追い払うのを止めて、自分の身体の波動が高くなるようイメージしました。
悪霊なら波動が高くなると嫌がるのに、まったく嫌がりませんでした。
僕は漸く、この霊が悪霊ではないことに気がつきました。
僕は霊に謝り、神様にこの霊を救ってくださるようにお願いをしました。

この霊は、夢の中に出てきた動物に違いありません。
犬と猿の中間のような動物でしたが本当は犬で、けんさんがチンパンジーのパンくんと仲が良かったので、猿のような姿になっていたのかもしれません。
そうやって、けんさんに自分ことを見つけて欲しかった。
そして、僕に気づいて欲しかった。
僕とそのワンちゃんとは、どうやら前世からの繋がりがあるようなのです。
ずっと僕の近くにいたのに、僕はまったく気がつかなかったのです。

もう何年も昔のことですが、こんな夢を見ました。
イギリスのどこかの宮殿へ向かう幅の広い道を、僕はひとり歩いていました。
辺りは薄暗く、遠くで雷鳴が轟いています。
すると僕の横に、風船ぐらいの大きさで真ん丸くて真っ白い毛を生やしたフワフワした何かが、ピョンピョンと跳ねながら僕の歩調に合わせてついてきていることに気がつきました。
その真ん丸い生き物には、2つの大きなとても可愛らしい目がついていました。
時々その動物は、庭園に咲いている薔薇の中に隠れたりして遊んでいるようでした。
僕はただただ見たこともない奇妙な生き物を目の当たりにして驚くと共に、あれはいったい何なのかという好奇心に駆られていました。

この夢を見た何年か後に、またこんな夢を見ました。
僕は家の玄関を出ると、あの真ん丸くて真っ白な生き物がピョンピョンと飛び跳ねていました。
玄関を出て門のところまで行こうと歩き出すと、その生き物はピョンピョン跳ねながら後退りしました。
訳あってこれ以上は近づかないで欲しいと言っているようだったので、僕は歩くのを止めました。
それと同時に、以前に夢の中で会ったことのある生き物だということを思い出しました。
すると、「そうだよ僕だよ」と言っているかのように、ピョンピョンの跳ね方が速くなりました。
それからも何度か夢の中にこの奇妙な生き物が登場してきて、「やっと会えた、やっと会えたね」と言っているようでした。
嬉しい時は、いつも必ずピョンピョンの飛び跳ねるスピードが速くなりました。
その生き物が夢に登場しなくなったのは、隣の家にラブ(ゴールデン・レトリバー)が来てからです。

玄関を通る度にラブは塀からちょこんと顔を出して、一生懸命に遊びたいアピールをしていました。
ラブが子供の頃から、それはずっと続きました。
ラブは隣の家の3人姉妹にもの凄く可愛がられていたので、僕は可愛がりすぎると悪いと思って頭を撫でる程度にしていました。

とても驚くことがありました。
それは、ラブがもう十数年を生きて寿命を迎えようとしていた時です。
塀を乗り越えて、玄関のドアが開いた瞬間に家の中に入ってきてしまって、僕の部屋の中を駆け回りました。
この時、僕は薄々気づいていました。
ラブの本当の姿は、夢の中に出てきた、あの真ん丸くて真っ白いピョンピョン跳ねていた生き物なのだと。
本当は僕に会いたくて生まれてきたのだけれど、何の因果か、隣の家に来てしまったということ。
本当は僕といっぱい遊びたかったのだけれど、ほんのちょっとしか遊べなくて悲しかったこと。

僕は机に座ってパソコン相手に仕事をしていたのですが、ラブが僕の隣にきて座ると、僕は「ごめんね、全然遊ぶことが出来なくて。でもありがとう。来てくれて嬉しいよ。」と言って頭を撫でました。
この時の嬉しそうなラブの顔を、僕は忘れることができません。
ラブはゆっくりと前足を曲げてお腹を床につけて、その場で寝ようとしました。
でも興奮で眠れないのか、また立ち上がって、部屋をウロウロし始めました。

その後も何回か、夜中に塀を飛び越えてきたのか、僕の家の縁側の下で寝ていたことがありました。
雨が降っている時も、びしょびしょになりながらそこで寝ていた日もありました。
そしてそれからほんの数日後、ラブは息を引き取ったようです。
その後、もうあの真ん丸い生き物の夢も、ラブの夢も見なくなりました。

しかし、どうやらラブの魂は時々僕の近くにいたようなのです。
そのことを、けんさんを通して僕に伝えたかった。
そして、先日見た夢ではあんなにやせ細っていて、病気に罹ったようになっていて・・・
僕は憑依体質だから、僕が悪霊に憑依されそうになるとラブが身代わりになって守ってくれていたのか・・・などなどと考えてしまうと、僕はもうすまなくてすまなくて、、、(T_T);

きっと、僕の前世の時に飼っていたワンちゃんなのかもしれません。
僕はまったく前世の記憶はありませんが、ラブは記憶を消されることなくずっと覚えていたということです。
動物霊は亡くなると、大概は大本霊(マスターソウル)に吸収されていきますが、強烈な記憶があったり個性が強くなってくると、吸収されることなく前世の記憶を持ち続けたまま何度も生まれ変わることがあるようなのです。
『僕のワンダフル・ライフ』という映画がありますが、大好きなイーサンに会うために何度も生まれ変わるワンちゃんの物語でしたが、ああいうことは本当にあるのかもしれないと思いました。
実体験ほど、確かなものはありません。

でも、ラブはきっと生まれ変わるのではなく、霊のままずっと僕の近くにいることを選択したのです。
折角再開できたのに、また離れてしまうことがきっと辛かったのです。
僕はいったい前世でラブとどんな絆が生まれていたのか、知りたいです。
これほどまでに、これほどまでに、愛してくれるなんて・・・・・・(泣)

僕は君のためにも祈るよ
また元気になった君に会いたいから







因みに『僕のワンダフル・ジャーニー』という続編映画もありますが、僕はまだ観ていません。



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